- トップ
- コラム一覧
- 殖栗正登のベースボールトレーニング&リコンディショニング
- ピッチャーの体調管理とシーズンオフの過ごし方
第8回 ピッチャーの体調管理とシーズンオフの過ごし方2010年03月28日

今回は、多くの選手からの希望があった投手のトレーニングについてお話します。
投手の1年間のトレーニングには大きくシーズン中とシーズンオフに分かれます。
シーズン前にはいかに徐脂肪体重(筋量etc)を増やすか、が重要です。体重も体脂肪も増やしておかないと激しいトレーニングがインシーズンで始まれば消費カロリーも増加してきます。
シーズン中は、フィジカルトレーニングの量が減るので、筋量の増加は少なく、いかに筋量を維持するかになってきます。
今回、お話する投手用のトレーニングについて、私が指導している2選手のトレーニングメニューを参考にしながら話を進めていきたいと思います。
まずは、オフシーズンのトレーニングについてお話したいと思います。
その前に、皆さんはしっかりと自己管理の下、目的をもってトレーニングできていますか?
「自分自身のその日の体調をしっかりと把握しよう」。
私が選手に必ず推奨していることです。
まずは、自分自身のその日の体調をしっかりと把握しましょう。
最低限ですが、選手は毎朝、自分の体重と体脂肪はチェックして記入しておくべきです。
(できれば、体温・脈拍も)
そうすることで、体調の良し悪しを判断できるはずです。
例えば、もし、その結果、体重と体脂肪の両方が落ちてきたら、それはオーバーワークだと判断できます。その日のトレーニングは軽めにしてオーバートレーニング症候群になるのを未然に防ぐことができるのです。
細かくチェックしていかないとオフの厳しいフィジカルメニューで「鍛えているのに怪我をする。」という最悪のパターンに陥ってしまう可能性があります。
自分自身の体調は自分でしっかりと把握しておく。これも選手の役目だと思います。
またチームにトレーナーの方がいるのであれば、可動域のチェックなど豆にチェックしてもらえれば怪我の予防に繋がります。
「体重を増加させよう」
もう一つの大切な作業は、「体重の増加」です。(痩せなくてはいけない選手は別です。)
このコラムの読者は、大半は高校球児だと思います。
私も多くの高校球児を見てきましたが、中々高校レベルで体が出来上がっている選手は見られません。是非、どんどん食べてプロテインを飲んでください。
僕は体ができるまでは「食もトレーニング」だと言っています!!
参考にあるプロ野球チームの投手全体のデーターを例に出します。
| キャンプ前 | キャンプ終了 | 開幕前 | シーズン中 | |
| 平均体重 | 80.1kg | 79.5kg | 79.0kg | |
| 体脂肪 | 18.1% | 16.5% | 15.8% | 14.5%(野手) |
| 除脂肪体重 | 65.3kg | 66.2kg | 66.9kg |
※チームの平均身長は179.1cm
【参照:Training Journal 2008-6】
キャンプ前と開幕前では体重は平均で-1.0kg、徐脂肪体重は+1.6kgの計測結果がでました。
シーズン中はトレーニングを充実させた年は、この量をキープしている。
この資料から分かるとおり、シーズン前にはいかに徐脂肪体重(筋量etc)を増やすか、
また体重も体脂肪も増やしておかないと激しいトレーニングがインシーズンで始まれば消費カロリーも増加してきます。特に学生はまだ成長期でエネルギーを細胞の同化(成長)のため、より多く使うので是非、食事もしっかりと取ってほしいと思います。
そしてシーズン中は、フィジカルトレーニングの量が減るので、筋量の増加は少なく、いかに筋量を維持するかになってきます。だから筋量を増加するのはオフの期間です。今、大切なのは、いかに筋肉量を増やすかであります。
是非フィジカルトレーニングを本気で取り組んでほしいと思う。これが次へのステージの扉をあけるのである。
今ファンクショナルトレーニングやコアトレーニングなど、色々なトレーニングの情報が入ってきています。
しかし、特に今、学生にやってほしいことは体作りであり、ここをメインにおいて、その次に機能トレーニングで私は良いと考えている。
だからこそ、
「自分自身のその日の体調をしっかりと把握しよう」
「体重を増加させよう」
「筋肉量を増やそう」
この3点を、オフシーズンは意識して、大切に過ごしてほしいと思う。
次回は具体的なトレーニングメニューについてお話します。
- 殖栗正登先生
- 生年月日:1976年1月22日
- 出身地:新潟県
- 新発田南高校卒業後、立正大学、東京医療専門学校へと進学。
- 怪我のため、野球部を退部するもプレイヤーとしての情熱を持ち続け、米国、台湾で野球(2軍練習生)として夢を追う。しかし、度重なる怪我によりプレーヤーとしての道を断念し、引退。
- その後柔道整骨術やカイロプラクティックなど、体に関する様々な分野を学び、整骨とボディバランス整体とストレングス・コンディショニングを融合したボディバランス整体院トレーニングルームを開設。
現在、ボディバランス整体院で、多くのプロ野球選手から大学野球,高校野球などのアマチュア選手まで幅広く指導。モデルなども指導している。 - ■ 講演依頼はこちら








コメントを投稿する